JTCストレス図鑑 / No.031 / 文化系
「持ち帰って検討します」
編集部仮説
主な症状
会議の最後に「社内で検討します」と言われた案件が、その後どうなったか誰も知らない。3週間後に催促すると「まだ関係部署に確認中」。半年後、担当者の異動とともに案件そのものが消えている。
生態
その場で決める権限が誰にもない構造から生まれる。持ち帰るのは怠慢ではなく、決裁権が会議室の外(稟議・上長)にあるから。もう一つの用法は断り文句で、「検討します」は「今日は決めません」と「やりません」の両方を意味する。聞き分けられるのは社歴の長い人だけ。
対処法
- 「いつまでに・誰が・何を決めるか」をその場で聞いて、議事録に書く。期限のない持ち帰りは帰ってこない。
- 「検討の材料に、何が足りていませんか」と聞く。足りないものが言えないなら、それは「やりません」の方。
- 自分が持ち帰る側なら、48時間以内に一次回答(進捗だけでも)を返す習慣にする。それだけで社内外の信用が変わる。
Love? の視点
外の世界では「その場で決める」が称賛されるが、決めた人が失敗の責任も一人で持つ。持ち帰りは遅い代わりに、誰も一人で背負わない仕組みでもある。速さと責任はセット。どちらが好きかは、人による。
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