JTCストレス図鑑 / No.030 / 文化系
本社と現場の温度差
編集部仮説
主な症状
同じ会社とは思えない。本社が半年かけて作った新方針の資料が、現場では朝礼の3分で読み上げられて終わる。現場から上がった要望は、本社の報告書では「一部にそうした声もある」の1行になる。両方を経験した人だけが、どちらの言い分もわかる状態で黙っている。
生態
本社は全体の最適を、現場は目の前の最適を見ている。どちらも正しいのに、見ている時間の長さと単位が違う。距離が生む誤解であって、悪意の産物であることはほとんどない。ただし距離のほうは、意識しないと毎年自動的に広がっていく。
対処法
- 通達を出す側なら、「これで現場は誰が何分増えるか」を1行入れる。それだけで受け取られ方が変わる。
- 受け取る側なら、反発ではなく事実を返す。「この作業は1拠点あたり◯分増えます」。感情より数字のほうが、本社にはよく届く。
- 年に1回でいいので、相手側の現場に行く/来てもらう。3年行っていないなら、温度差ではなく断絶になりかけているサイン。
Love? の視点
本社と現場の両方を知っている人は社内でも社外でも希少で、外の世界ではそれを「事業と現場をつなげられる人」と呼ぶ。ジョブローテーション(No.011)が本当に効くのは、この翻訳ができる人が育ったとき。どちらか片方しか知らないまま10年経つのが、いちばんもったいない。
目撃談
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